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『統計学が最強の学問である』を読んだ

2013年に発売した本ですが、
西内啓『統計学が最強の学問である』を最近になって再読したのでメモをしておきます。

統計学が最強の学問である

統計学が最強の学問である

とても刺激的で、わかりやすくて、勉強になる良著でした。

ビジネスにおいて「データに基いて考える」というのはとても大切で、
そのためには統計リテラシーが必要なのかなと。

おそらくビジネスの世界には絶対的な真理というものはなくて、演繹法的な考え方だけではすべてを説明できない。
だからこそ統計学を使って帰納法的に説明することが重要なんだと思う。

ビッグデータというものについて

数年前から注目されている「ビッグデータ」については以下のように書かれている。

データをビッグなまま解析することが、どれだけの価値を生むのかどうか、果たして投資するコストに見合うだけのベネフィットが得られるのかどうか、わかっているのでろうか。(P37)

適切なサンプリングさえすれば、必要な情報を得るためのコストが激減する(中略)にもかかわらず、ビッグデータに関心のあるビジネスマンは、しばしばビッグデータをビッグなままで扱うことにしか目が行かないのだ。
(P47)

「まず正しい判断に必要な最小十分のデータを扱うこと」
(P54)

ビッグデータ」に関する技術は確かに素晴らしい技術革新の賜物で、それで得られるものは大きい。
でも実際、それほどすべての人にとってビッグデータ分析というのは必要にはならないのではないか。


一定のサンプル数を超えると、それ以上集めても標準誤差はあまり変わらなくなる。つまりスモールデータ(サンプル)を統計的に分析するだけで、ビッグデータ(全数)を分析するのと大きく変わらない結果が得られることは十分あるという。
大金を投じてまで、その小さな誤差を埋める必要があなたに(あなたの会社に)あるのか?ということ。


あくまで統計学に興味を持つ入り口としての入門書という感じで、実際にデータを扱って統計を取るにはより専門的な本で学ぶ必要があるのかも知れないが、読み物としては十分、というかとても面白い。